上場廃止(じょうじょうはいし)とは、夢の終わり、お祭りの終わりをいいます。
上場廃止後に会社価値がゼロになる場合は、株式価値もゼロになります。会社が継続する場合、通常は半年毎に半期報告書が公開されますし、株主総会も上場時と同様に行われます。
上場廃止後に、株式併合等により株主が300名未満となった場合は5年後から有価証券報告書の提出義務が免除されます。また、株主が25名未満となった場合は、有価証券報告書提出義務が即時免除されます。
会社の純資産と時価総額を比べます。純資産額と比べて時価総額はるかに安い場合は、「買い」の可能性があります。上場廃止になった直後に会社が株式を買い取ったり、または株式併合により株式が強制買取になった場合も上場廃止直前の株価よりも高く株式を買い取ってもらう可能性があります。
2010年2月19日付けで上場廃止になった旧 日本航空 株式の上場廃止直前の株価チャートはこちらです。
![]() 日本航空 上場廃止直前の株価チャート (クリックすると 日本航空 上場廃止前6ヶ月間の株価推移を見られます) |
日本航空の上場廃止時には、株式価値がゼロになることが分かっていたため、最後の2週間は1円張り付きとなりました。それでも1円で売れた方はラッキーと言えます。なぜならば上場廃止後に株価がゼロになったからです。1円で購入した方は、2円以上(つまり2倍以上)になることに賭けて購入したのでしょうか?または上場廃止記念として購入された方もいらっしゃることでしょう。当時は、上場廃止後に印刷された株券が送られてくることもありましたが、現在では全て電子化されているため、記念の株券を入手することもできません。
2016年3月7日付けでTOBにより上場廃止になったケンコーコム 株式の上場廃止直前株価チャートはこちらです。
![]() TOBで上場廃止になったケンコーコムの上場廃止直前の株価チャート (クリックすると上場廃止前6ヶ月間の株価推移を見られます) |
ケンコーコムは、楽天が1株あたり1005円でTOBすることを発表し2016年3月7日付けで上場廃止となりました。TOB発表の直後にほぼTOB価格で株価が推移しました。上場廃止直前に少しだけ株価が下がったのは、上場廃止後の手続き等が面倒、または、すぐにキャッシュが欲しい方が株式を売却したためと思われます。
⇒ 上場廃止銘柄
⇒ 上場廃止銘柄の過去のチャート
株ドラゴンでは、過去の上場廃止銘柄のチャートを見ることができます。上場廃止の直前に株価がどのような動きをするかを研究するためにご活用下さい。
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